にわか観光客
にわかに関心が集まるブータンには、大手旅行会社も注目。阪急交通社がホームページで紹介するブータン旅行には、国王夫妻の来日前はアクセスがほとんどなかった。それが、最近は1週間で100件ほどに増え、JTB西日本でも「店頭での問い合わせが増えた」。
ブータンはヒマラヤ山脈の東端に位置し、日本からの直行便がなく、タイのバンコクなどを経由するのが一般的だ。また、 同国は無秩序な外国人観光客の入国を制限しているため、海外旅行者の滞在費を、宿泊費や食費などを含め1日200ドル以上と定めており、ブータンの旅行代 金は30万円以上が相場だ。
阪急交通社の場合は、4泊6日で100万円程度の最上級クラスのみとなっており、申し込みはそれほど伸びていないが、「需要が増えればパッケージツアーも検討したい」とする。
国の豊かさを測る指標として、国民総生産(GNP)ではなく、「国民総幸福量(GNH)」を掲げるブータンは、国民の9割以上が「幸せ」と回答している。 格安ツアーが組めないため、旅行客の爆発的増加はなさそうだが、「世界一幸せな国」への旅行は「静かなブーム」となりそうだ。